今回は、一般社団法人介護離職防止対策促進機構 代表理事でキャリアコンサルタントの和氣 美枝さんにご自身の紹介と活動についてコラムをご寄稿頂きました。
こんにちは!一般社団法人介護離職防止対策促進機構 代表理事の和氣 美枝(わき みえ) と申します。
1971年生まれ・埼玉県出身です。
父、母、姉、私の4人家族でしたが、3歳差の姉は私が大学生の時に結婚して家を出ており、父は私が25歳の時に享年58歳で他界、私はバリキャリのパラサイトシングルとして実家に住み着いていたら、私が32歳の時に母が病気になってしまい、そこから「介護」が身近にある生活を続けている、シングルケアラーです。
母が病気になってからは、あらゆることが上手くいかず、不貞腐れ、恐らく当時は心が病んでいたと思いますが、介護転職、介護離職を繰り返しました。
私が40歳の時に「ケアラー支援団体」に出会ったことで人生が大きく変わりました。
ケアラーとしての人生も大きく変わりましたが、何より40歳にして「自分のやりたいこと」というものに出会う事が出来て、今の私があります。
母が病気になる前は「キャリア」なんて考えたこともなかったし、他人に感謝することも無ければ、自分に向き合う事などしたことも有りませんでした。
もっと早く、広い視野を持って人生を考えることが出来ていたら何かが違ったかもしれない、そんな風に思う事もあります。
しかし過去は変えられない!そして「自分のやりたいこと」「自分が成し得たいこと」に出会えたことは奇跡です。この事実に心から感謝し、ケアラーの人権確立、ケアラー支援の普及、仕事と介護の両立という文化創造、そのために命を使っていくことに決めました。
介護者の不幸は「選択肢が見えなくなること」です。選択肢とは情報です。
家族介護に関わる情報はたくさんあるけど「わからないことが、わからない」為に、情報収集が極めて難しいです。
この「わからないことが、わからない」ことを、熟知し、わかりやすい言葉で伝えることが、私の役割だと思って活動しています。
今後ともご支援ご指導のほど何卒宜しくお願い致します。
一般社団法人介護離職防止対策促進機構 代表理事
株式会社ワーク&ケアバランス研究所 代表取締役
和氣美枝
コラム著者