現在携わっておられるお仕事を教えてください。
経営者に向けた“雑談サポート”という独自の取り組みを始めました。
キャリアコンサルティングとなるとハードルが高いと感じる方も多いので、「気軽にお話しましょう!」という意味合いで“雑談”というネーミングにしました。
これまで働く人のお悩みに関わらせていただく中で、職場環境を変えるために手っ取り早く転職という選択をする方が多く、それではいつまで経っても社内状況が変わらないと感じてきました。
そこでトップである経営者の課題を解決することで、職場の改善が計れないかと考えたのです。
必要に応じて従業員へのカウンセリングや研修にも携わらせて頂き、従業員サイドのサポートもしたいと考えています。
そもそも “雑談サポート”を始めたきっかけは、経営者も働く人の一人なのに悩みを誰かに打ち明けられているのかな、と考えたことです。
これまでのキャリコンの経験から、「たとえ解決できなかったとしても、誰かに話を聴いてもらえることで得られる効果の大きさ」を実感しているので、そういった場を“雑談サポート”として提供しようと考えました。
「経営者」を対象としていますが、「個人事業主の方」にも気楽に相談して頂けたらと思います。
また、キャリコンのサポートもしたいと考えています。
「サポーターのサポーターがいない?」と感じることがあり、キャリコン同士だからこそ共感できる“雑談”をとおして、一緒に課題解決ができたらいいですね。
相田さんがお住まいの北海道での「キャリコンの知名度」はいかがでしょうか?
知名度に関しては、まだまだ少ないと感じます。
人材育成に力を入れている意識の高い企業やそこに所属している方々を除いては「キャリコン」の説明をしても、よく理解してもらえないことの方が多い気がします。
また、キャリコンの仕事は幅が広いので一言で説明するのが難しく、キャリコン=就職相談としか見てもらえない部分もあります。
国家資格と言っても知らない方がほとんどです。
地方におけるキャリコンの知名度・理解度を上げるにはどうしたらよいとお考えですか?
もっと身近にキャリコンがいて、相談することが当たり前な社会になることが近道だと思います。
先ほどもお話しましたが、日本では「気軽に相談する」「カウンセラーを付ける」ということが一般化していないので、ハードルが高く感じるのだと思います。
仕事を探すのであれば、無料で相談できる行政や人材サービスなどを利用してみたらいいと思います。
しかしもっと深く話がしたい、じっくり話を聴いてほしいと思ったら、お金はかかりますが、しっかりと悩みを受け止めてくれるキャリコンがたくさんいるので探してみて欲しいです。
利用してもらわないと良さは伝わらないと思います。
そのためには、キャリコン一人一人が、「就職の相談だけでなく、人生全体についての相談もできる」ということを多く発信し、「キャリコンに相談して良かった。」といった利用者の声が広がるといいですね。
今後の相田さんのキャリアプラン、又は目標などがございましたら、教えてください。
私がミッションとして挙げているのは「働くだれもが笑顔でいられる社会を作る」です。
私自身が自分の子どもたちに実践してきたことでもあるのですが、働く大人が楽しそうな姿を子供達に見せていきたいという願いを込めています。
そのためにキャリコンとしてできることに取り組んでいきたいです。
現在提供している“雑談サポート”をつうじて、経営者の方が元気になるお手伝いをし、そのご家族、従業員、そして従業員のご家族へと元気が連鎖していくことを願っています。
そうすることで働くことの楽しさが伝わればいいなと思います。
これからキャリコンを目指される方に一言お願いいたします。
なぜキャリコンの資格を取るのか?どんなキャリコンになりたいのか?を常にご自身に問い続けてみてください。
決してキャリコンの資格取得が目的になってしまわないように。
キャリコンは幅広い場で活かされます。
学ぶことで自分を見つめ直すきっかけにもなり、職場内や周りの人を勇気づける役目も果たせます。
キャリコンの可能性をこれから目指す方が更に広げてくれることを期待します。
大変貴重なお話をきかせて頂き、ありがとうございました。
相田さんとお話させて頂いて、とても元気をもらいました。
“雑談サポート”をとおして相田さんの素敵な笑顔と元気が経営者の方に、そしてその周りの方へと波及していくことと思います。
益々のご活躍を祈念しております。
インタビューを受けてくださったキャリアコンサルタント