これまでの医療分野のキャリア支援のお仕事と並行して、現在は大学のキャリアセンターでもお仕事をされていると伺いました。
セミナーや講義が中心でキャリアカウンセリングの経験がほとんどなかったので、キャリアカウンセリングの現場について経験を積みたいと考え、飛び込みました。
大学での仕事は、楽しい面もあり、難しい面もあります。カウンセリングは相手主体とは言っても、学生の中には全く動かない完全に受け身の学生がおり、時には指導したり導いたりする必要はあります。
どこまで指導するのかなどバランスを保つのが難しいと感じています。
今後のキャリアプランを教えてください。
最初にもお伝えしましたが、最終的にはキャリア関連で大学の教員を目指しています。
また歯科医院で活躍する管理栄養士の育成と大学生のキャリア支援を両立しながらキャリアを積んでいこうと思っています。
また今後は高校生等、新たな分野への挑戦も考えています。
将来的には、パラレルキャリア人材になりたいですね。
一つのキャリアよりは複数のキャリアが自分には合っていると考えています。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響が様々なところで出ていますが、キャリコンとしての考えをお聞かせください。
最新のビズリーチの調べでも転職希望者の約半数が新型コロナで「“キャリア観”が変化した」と答えています。
説明会・面接のオンライン化や職場見学の中止など就職活動・転職活動の在り方が変化してきており、学生支援を行なっているキャリアコンサルタントとしては支援の方法を、企業内での採用に携わっているキャリアコンサルタント は採用手法を、それぞれ変えざるを得ません。
今後の経済動向によっては、キャリアコンサルタントの重要性が増してくるように思います。
オンライン化が進む中で人間関係の変化、それに伴い働き方も変わってきています。
そのためには自分の強みを可視化し、企業に依存しない自律的なキャリア形成の必要性を感じています。
そう考えると個人のキャリアに伴走するキャリアコンサルタント の活躍の場がどんどん増えていくと考えます。
最後にキャリコンの普及のために、何が必要だと思いますか。
世間一般的に有名なキャリアコンサルタントの登場が必要だと思います。
まだまだ知名度が低く、キャリアコンサルタントの知名度が浸透することで、何をする資格なのかを理解してもらえるはずです。
今後は特に企業領域、社内キャリアコンサルタントの存在が“鍵”を握っているように思います。
企業内セルフ・キャリアドックを増やそうとしている中で、企業の人事担当者でキャリアコンサルタントを取得する人が増えてきています。
国も企業内のキャリアコンサルタントを増やそうとしている動きがあるので、そういう事例が増え、身近なロールモデルが増えていくと、さらに企業内にキャリアコンサルタントが在籍しているという体制が生まれてくると思います。
そうするとさらにキャリアコンサルタントの知名度も上がってくるのかなと思います。
本日は、貴重なお話をありがとうございました。