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2020.02.21 インタビュー

更新:

キャリコンインタビュー 中村 英泰さん

キャリコンを導入すべき企業の特徴を教えてください。

働きかた改革の真っ只中において、大企業よりもむしろ中小企業が積極的に導入すべきだと思っています。

その理由として、私が見てきた限り大企業は上層部でコンセプトを明確にし、部署を核に担当を任命し一度フォームを整えれば意外と展開して行きます。

一方、中小企業になると代表者の理解に時間がかかります。
部署や担当の任命においても適任者が不在で、なかなか具体的なフォームづくりに移ることもできません。
いざ、代表の理解進んだとしても社内には専門家がおらず、育成をゼロベースで行う必要があります。

つまり、全ての企業が取り組む必要性はありますが、取り組み始めるタイミングは、中小企業の方が時間を要する分だけ早めに取り組む必要があるということになるわけです。

澤田:どの会社にもある経理部や人事部のような位置づけでキャリコンが当たり前になる世の中になるといいですね。

中村:法律はそうなっているですが、私も含むキャリコンのレベルも、企業側の認知まだまだ先の話になるような気がします。
だからこそ、取り組む必要があると考えています。

今後、中村さんが目指す方向性を教えてください。

現在、キャリコンに関するプロジェクトを20個程度同時進行しています。

その中でも、軸にして行きたいのが「キャリコンの人たちが、職業として自立できるような仕組みづくり」です。

構想段階ですが、コミュニティをもっているキャリコンの方達を集めて、大きなコミュニティを作り、その中でできる限りオープンソースな環境をつくるというものです。

資格を取得したばかりの方へアドバイスをお願いします。

どういった過程で、キャリアコンサルタントになったかにもよりますが、少なくとも自身のキャリアコンサルティングはしておいて欲しいです。

そうした後に具体的行動に移さないと、自分で自分を動かないと何も変わらいので、興味を持った領域には自から飛び込んでいくことが必須です。
ハップンスタンス・ラーニング・セオリーですね。

そうした中でも、私がお勧めするのは、知らないキャリコンの人が運営しているコミュニティに参加することです。
そこで自らが考えていること、実現したいこと、そのためにやろうとしていることを言葉にすることは、自らの考えが整理され再定義される意味で、良い経験になると思います。

最後になりますが、これだけは伝えたいという思いなどがございましたらお願いいたします。

私が社会人1年目で務めた会社は、今でいうブラック企業で、仕事時間が長く、休日出勤も多く、自分時間が短かったんです。
言いたいのは、仕事時間が長いから短いから云々ということではなく、仕事時間が長いことで先輩社員からは、くだらない話も含め裏話などいろんなことを教えてもらえました。

その中には、重要な仕事のノウハウなんかもありました。そのおかげで、今の自分がいると思います。

一方、今は仕事時間が短く、自分時間が長くなってきています。
増えた自分時間を“自分の将来に活かせる時間”として活用できる人はどれだけいるのか?と疑問に感じます。

そうした問題を解決して個人の価値を高めて行くと同時に、会社の生産性を高めて行くために、キャリコンが間に入っていくというニーズがこれからたくさん出てくると思います。

そういった相談をされた際に、我々が何を提案できるか? 今から、準備が必要だと思います。

澤田

本日は、中村さんの熱い思いを聞かせていただき、ありがとうございました。


インタビューを受けてくださったキャリアコンサルタント

中村 英泰

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トークイベントアーカイブ

トークイベントアーカイブ「キャリコンの始め方~最初の一歩はどこから始めるのか~」

2022年1月21日(金)に開催いたしました、トークイベント「キャリコンの始め方~…

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