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2020.06.09 インタビュー

更新:

キャリコンインタビュー 櫻木 友紀さん

櫻木さんのようにさまざまなライフイベントに直面し不安や悩みを抱える方々に対しては、どのような関わりをしたいとお考えでしょうか。

まずは、「何を話してもいい、どれだけ泣いてもいい、どれだけ怒ってもいい、それでいいんだよ」と言える安心・安全の場を提供するというのが一番大切だと思います。

言語化し、話すことで頭の中の整理ができるので、そこを手伝ってあげたいです。
また少し先を経験してきた者として、「その先を歩いていってもそんなに真っ暗ではないから大丈夫。先は明るいよ」と少しでも違う視点を提供できたらと思います。

もちろん私の経験が全ての方に当てはまるわけではないので、注意とスキルが必要ですが・・・

ライフイベントに直面し不安や悩みを抱える従業員がいる企業に対しては、どのような関わりができるとお考えでしょうか。

企業には第三者の人を有効活用してほしいと思っています。
社内だけでどうにかしようと思っても、相談を受ける側の経験やスキル不足もあると思います。

逆に管理職の人が悩みを抱えこんでしまい、どうしようもなくなっていることもたくさんあると思うので、上手く社外の専門家を活用してもらいたいです。

個別に相談を受ける以外にも特にライフイベントの捉え方や考え方をお伝えできたり、管理職に必要なコーチング、メンタリング、傾聴といった基本的な知識やスキル習得のための研修もできると思います。

私のような第三者を利用することで、他の会社の事例も学ぶことができますよね。活用できるものは活用するというマインドを持ってもらえたらいいなと思います。

女性活躍について海外に大きな後れを取っているといわれる日本ですが、ワーキングマザーの管理職のご経験があり、バイリンガルでもある櫻木さんがキャリコンとしてできることはどんなことでしょうか。

たくさんありますね。
女性活躍推進がどれだけ遅れているかという事実を客観的なデータをもとに伝えていく、その必要性や、なぜ変わらなければならないかを伝えていく役割もあると思います。

例えば、海外からCEOの女性が来日して、取引先の日本企業の管理職が全員男性だったとしたら、「こんな偏りのある会社と取引をして平気なんだろうか」と不安に思うのではないでしょうか。

つまり、女性のための女性活躍推進ではなく、企業が存続していくために変わらなくてはいけないという客観的な視点を伝えられるのではと思います。

また、ロールモデルが必要と言われすぎて、ロールモデル探しで苦しみ、もし見つかったとしても価値観の違いに傷き、自分の考え方が間違っているのではないかと自己否定に陥ってしまうケースもよく耳にします。

そういった意味でもキャリコンのように第三者的に適切に関われる人を持つことは大切かなと思います。

バイリンガルとして日本在住の外国人の方とも関わる機会があるそうですが、キャリコンとして外国人社員に向けてできることはどんなことですか?

キャリア面談の場で、カルチャーの違いや日本の評価基準の曖昧さから、どう立ち振る舞えばいいのか分からないなどの悩みや不安をきくことが多いです。

多様な視点を取り入れてくれる外国人材が活躍できるための支援と、キャリアをどう歩んでいくのかを一緒に考える存在になれたらと思います。
外国人材を日本人化するのではなく、その人特有の視点や発想をもっと社内で活かせるようになってほしいなと思います。

特に外国人管理職の組織づくりや組織運営の支援、つまり組織全体の支援をもっとしたいと考えています。
その結果、日本人スタッフとの意思疎通も上手く図れるようになると思うからです。

それも、さまざまな企業との接触機会がある社外キャリコンだからこそできることかなと思います。

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大学生のお子さんがいらっしゃる櫻木さんですが、キャリア教育の重要性についておききしてもいいですか?

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