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2021.05.18 インタビュー

更新:

キャリコンインタビュー 玉木 健二さん

“歴史博物館の案内ボランティア”の他にどのような「パラレルキャリア」の活動をされていますか?

主に休日や終業後の時間を活用して キャリア開発、コミュニケーション、ハラスメント等のセミナー講師、オンライン1on1(サポーター)、NPO(大人のキャリア支援室)事務局活動等をしています。
また広報での経験を活かし、岐阜県経営者協会の登録講師もしています。
(企業広報のノウハウをお伝えするセミナーに登壇予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で中止になりました)

そして5月には、勤めているグループ企業全体の組合員を対象とした「キャリア開発セミナー」を開催予定です。
今回のセミナーはグループ企業の新規事業のひとつで、私にとって「これまでのパラレルキャリアの活動をグループ企業が評価してくれた」ということと、「いよいよ自分が会社に貢献できる機会がきた」といった、とても大きな意味を持つ企画です。

ご勤務されている会社に兼業制限があると伺いましたが、どのように本業と社外活動を両立させているのか教えてください。

やりたい活動が見つかったら「社外業務就任の申請」をします。
無報酬であっても、例えば社名が出る可能性があれば必ず申請をしています。
そのほうが堂々と自信をもって活動ができます。

手続き以外に心がけていることは、上司や周囲の仲間に社外活動について理解してもらうことです。
そして何より「本業で結果を残すこと、努力すること」が周囲からの理解を獲得するために最も効果的だと思っています。

本業の名刺以外に、2枚目の名刺をお持ちと伺いました。どの様な名刺なのでしょうか?またその「2枚目の名刺」はどのように活用されているのか、教えてください。

表面は資格と名前と写真を載せ、裏面はプロティアンキャリアの紹介をしています。
「2枚目の名刺を持つと活動範囲が広がり、アンテナが高まり、会話のきっかけとなるネタ(話題)が増える」ということを本で知り、作成してみたところ、その効果を実感しています。

広報課長時代は、地元の新聞社やテレビ局をよく訪問しました。
面談相手の多くは経営層や管理層であったことから、マネジメントやハラスメント等の話を持ち掛けたところ、悩みが出るわ出るわ・・・(笑)。

タイミングを計って「2枚目の名刺」をお渡ししたところ、「玉木さん面白いなぁ」と興味を示して頂き、部下についての悩みなどを話して頂くこともありました。
仕事の話では30分も持ちませんが、気がついたら2時間以上、そのまま居酒屋での延長戦ということも数多くありました。

2枚目の名刺のおかげで多くの人脈ができ、今も大切に育てています。いろいろと想像しながらこの名刺を作成している時がとても楽しいひと時です。

この「2枚目の名刺」を何かに例えるとしたら、何だと思いますか。

うーん、考えたこともなかったですが、いい質問ですね。
トランプの「ジョーカー」でしょうか。
ジョーカーと2枚目の名刺には次のような共通点があると私は思います。

一つ目は、出すタイミング、出す相手の見極めがとても重要であるということです。
最強カードであっても、出し間違えると自爆しますよね。

二つ目は、時にルールを逸脱してゲームを面白くしてくれます。
話題が本業から外れることもありますが、結果仕事がとても楽しくなります。

そして三つ目は、変幻自在のカードであるということです。
2枚目の名刺もアイディア次第です。
なんと言っても「出すときのハラハラ感、ドキドキ感」がたまりません!

玉木さんが考える、「パラレルキャリアの魅力」について教えてください。

パラレルキャリアの魅力は、例えば「小さく夢を始められる!」、「人脈や経験が広がる!」、「定年が怖くなくなる!」等いろいろあると思います。

今の私には「本業が楽しくなってくる」ということが一番の魅力だと思います。
その理由は、本業に加え「もう一つの立ち位置」ができたことによる心の「安心感」、一本ではなく「二本の脚」が自分自身をしっかりと支えてくれている「安定感」があるからだと思います。

「本業と社外の活動が相乗効果を発揮して人生をより豊かにする」そんなパラレルキャリアの魅力を日々感じています。
昨年11月に登壇したセミナーを地元メディアに取り上げてもらいました。
それを見た何人かの友人から「これって副業なの?」と聞かれ、私は「うん、福業だよ!」と答えました。

そう、「福」(ハッピー)業! 「副」(サブ)でも「複」(マルチ)でもありません。
無報酬でも、そこから得た学びや経験や人脈は、お金以上の価値が生まれる、そして「本業での収入があるからこそ、安心して将来を見据えた活動が始められる」と私は思っています。

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2枚目の名刺の裏にプロティアンキャリアの説明を記載されているそうですが、コロナ禍において、プロティアンキャリアをどのように目指していったらいいでしょうか?

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