今回は、花さく共育の塚本 智美(つかもと ともみ)さんのインタビューをお届けいたします。キャリコンになられたきっかけ、キャリコンとしての主な活動領域など丁寧にお話頂きました。
キャリコンのお仕事をする中で感じたことを、次に繋げていきたいという塚本さんの熱い思いが伝わってくるインタビューとなっています。
また大学生支援の他、様々なテーマにも活動の幅を広げておられるお話を聞かせて頂きました。下記記事に掲載しきれなかったインタビューの全貌は、きゃりぽ公式Youtubeチャンネルにて公開しておりますので、是非ご覧ください。
これまでのキャリアとキャリコンになったきっかけを教えてください。
国内大手航空会社国際線CAとして14年間勤務。
営業ベースに乗っていないことなら何をやってもいいという社内人材公募にて、出身地佐賀県の中高生と佐賀県へのツアーを作る活動のプロジェクトリーダーとして関わりました。
今思い起こせばそれがキャリア教育との出会いでありました。ここでの中高生の成長がとても嬉しかったことが思い出されます。
またフライト業務でもOJT育成班に配属されたことで若者の成長が自身の喜びになることを実感しました。
人に関わる仕事は大好きだけれども、徐々に接客業であるCAという職業をこのまま続けるべきか、キャリアに悩み一年間休職して社会人科目等履修生として大学へ通うことにしました。
そこで、キャリアデザインという講義、キャリアカウンセラーという職業の方と出会ったことで、自分もキャリコン資格をとることを決意しました。
また、社内人材公募で視野と人脈が広がったことで自部門の帰属意識をどう高めるかという課題に取り組みました。
その一つが自身のチーム員と担当路線(当時はワシントン)支店や空港所、本社担当路線の営業とのミーティングでした。
いずれも部門初の試みで、管理職はじめ上長を巻き込みながら進めていきました。このことから「組織課題解決や人の成長」に興味を持ち始めます。
キャリコンの活動領域、またどのような思いをもってお仕事をされているかを教えてください。
これまでは、大学生の支援をメインにしつつ、社会人向けにはキャリアやコミュニケーション、マナーなどの研修や、新入社員(3年目など)研修とフォローアップ面談などの定着支援、採用支援なども実施しています。
行政では女性向けキャリア支援(セミナーや面談)や地域の中小企業向け研修、官公庁職員向け研修も担当しています。
学生支援をするなかで、子供は周囲の大人の影響を大きく受けていることを痛感し、大人が輝くことで次の世代を担う子供や若者へプラスの連鎖が発生すると感じています。
若年層支援をするということは、根本は、親や身近な大人である社会人支援が欠かせないと考えるようになりました。
大人がイキイキしている、挑戦する、失敗を語れる社会の実現のために企業や自治体と連携した支援に取り組みたいと思っています。
そして、幼少期からの支援は、幼少期を専門として活動していらっしゃる事業者の方のサポーターとして活動していきたいと思っています。
さらに保護者や先生の支援として大学生の就活現場から感じることを伝えるPTA講演会なども実施しています。
時々、キャリコン養成講座にも携わっていますが、社会のためにキャリコンを輩出出来ることは、とても嬉しいです。
キャリコンとしての営業方法を教えてください。
研修会社や学校領域を専門とするキャリコン専門の研修会社に登録していて、そこからお仕事をいただくことが多いです。
あとは、紹介のことが圧倒的に多いです。
最近、始めたPTA向けや教員の方向けなどは、地道に知り合いや周囲から開拓しています。
キャリコンとして苦労したこと、大変だったことをお聞かせください。
幸運なことに無職で保育園に通過して、働くことが出来るという状況が先に出来ました。
しかし、全くの未経験の上に子供が小さくて働ける時間の制約と経験不足など、マイナス要素しかない中でのスタートでした。
当初は、保育園の就業届の基準に該当するほどキャリコンとしての仕事はなかったため、前職場で機内販売の売り上げ金の集計をする部署にお世話になり、経理事務のパートで保育園登園資格を維持しながら、空き時間にキャリコンとしての修行をしていました。
キャリコンの修行場所(就活塾)の近所に水族館があったことから、そこの年間パスポートを夫に買ってもらい、週末は、最寄り駅まで一緒に行き、夫と子供は水族館へ、私は職場へ向かう日々でした。