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2024.05.10 インタビュー

キャリコンインタビュー 和氣 美枝さん

澤田

今回は、一般社団法人介護離職防止対策促進機構の和氣 美枝(わき みえ)さんのインタビューをお届けいたします。

介護者支援を生業としている和氣さんがなぜキャリアコンサルタント資格を取得されたのか、「仕事と介護の両立支援」の現状と活動内容などについて、詳しくお話を伺いました。

和氣さんが「仕事と介護の両立支援」をする中でご苦労されている点についてもお話頂き、キャリア支援をする私たちキャリコンにとって、大変有益な内容になっていますので、必読・必見の記事です!

下記記事に掲載しきれなかったインタビューの全貌は、きゃりぽ公式Youtubeチャンネルにて公開しておりますので、是非ご覧ください。

これまでのキャリアとキャリコンになったきっかけを教えてください。

私は介護者支援を生業としています。
介護者支援とは、家族の介護やお世話に無償で取り組んでいる人が家族の介護やお世話によって、自分の人生を諦めないように、支援することを言います。

介護が必要な対象者を要介護者といいますが、介護者支援は要介護者本位ではありません。
「要介護者のために介護者がどうあるべきか」という考え方ではなく、要介護者の支援と介護者の支援を切り離し、介護者の人権や希望を尊重する考え方です。

私は社会人ケアラーを中心に支援しているがゆえに、その年齢層の社会課題として「介護離職」や「仕事と介護の両立」があります。
それらの社会課題を解決することがケアラー支援につながると考えて、介護離職ゼロの最前線で活動を始めました。

「仕事と介護の両立支援」は介護に直面している従業員の支援であるにも関わらず「介護の支援」と解釈されることが多いです。
介護者支援が一般化していない為に、理解が難しいことではあるのですが、どうしたら、仕事と介護の両立支援を理解しやすくなるかと考えた時に、介護に直面している従業員の支援、つまり、これはキャリア支援に他ならない、と気づきました。

そこでキャリコンを取得し、キャリアコンサルタントとして仕事と介護の両立支援を社会に発信し続けています。

キャリコンの活動領域、またどのような思いをもってお仕事をされているかを教えてください。

介護離職防止並びに仕事と介護の両立、両立支援に特化しています。
支援対象は個人、企業、経済団体や自治体、官公庁と幅広いです。

個人に対しては、介護で人生を諦めないように、
企業においては、労働力確保のための側面支援で、企業発展のために、
経済団体や自治体、官公庁に対しては、民の現状を正しく伝え、介護者支援が浸透するようにと
熱い想いで走りまわっております。

キャリコンとしての営業方法を教えてください。

私は一般社団法人の代表理事でもあり、自分が代表取締役の株式会社もあります。
株式会社にはアウトソーシング営業部があります。一般社団法人は口コミ営業が多いです。

口コミというか森さん(株式会社マイキャリア・ラボ 代表取締役 森ゆきさん)が広めてくれてます。
つまり、「仕事と介護の両立支援」はキャリコンが持っていた方がいい知識だからです。

キャリコンとして苦労したこと、大変だったことをお聞かせください。

キャリコンの資格を取得することが何より苦労しました。
そして、仕事と介護の両立支援がキャリア支援であるという事を理解してもらう事に苦労しています。

勉強は得意だと思っていましたが、久々の勉強に集中力が持たない、記憶力がついて行かない、で大変苦労しました。(とはいえ、一発合格しましたが・・・)

また、仕事と介護の両立を「介護」の課題だと思ってる人が多すぎます。
※1 アンコンシャスバイヤスであることに気づいて欲しいものです。

工夫としては、「仕事と介護の両立」という言葉をつかわなくても、必要な知識を提供すればいいだけなので、「社会保険」という角度から知識の教示をしたり、 「育児介護休業法」 という法律の観点から興味をひいたりと、あの手この手はありますが、これは全て私のノウハウなので、全公開!というわけにはいきません。

※1 アンコンシャスバイヤス とは、「無意識の思い込み、偏見」と訳され、誰かと話すときや接するときに、これまでに経験したことや、見聞きしたことに照らし合わせて、「この人は○○だからこうだろう」「ふつう○○だからこうだろう」というように、あらゆるものを「自分なりに解釈する」という脳の機能によって引き起こされるものです。

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今後の目標を教えてください。

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