皆さん、こんにちは。
株式会社パレットリンク キャリアコンサルタントの澤田 有賀里です。
キャリアコンサルティングをする中で、「これからどうしたらいいのか分からない」や、「やりたいこと、夢に対する対処法」に関する悩みを抱えている相談者に多く出会うことと思います。
そのような時、みなさんはキャリアコンサルタントとしてどのように向き合っていますか。
今回は、様々なキャリア理論を学ぶ中で見つけた本をご紹介したい思います。
タイトルは、『クランボルツに学ぶ 夢のあきらめ方』(海老原嗣生 講談社2017年)です。
キャリア理論なのに「夢のあきらめ方」というタイトルに衝撃を覚えましたが、読み進める中で徐々に自分の中にストンと落ちる感覚がありました。
手に取って読んで頂きたいので内容は詳しくお伝えしませんが、主に“夢の料理法”について書かれています。
おすすめしたいポイント
この本を紹介したいと考えた理由は、2つあります。
一つは、お笑い芸人をはじめ、スポーツ界のスーパースター、テレビで活躍する大御所と呼ばれるような人達のキャリアを下敷きにキャリア理論を展開しているので、重いテーマですが軽妙に書かれていて読みやすいと思ったからです。
誰からもその成功を認められている彼らが「夢は叶わない」と言うのはなぜなのか、その理由をクルンボルツ理論※、特にプランドハップンスタンス理論をもとに解説し、その理論を実生活においてどのように実践していったら良いのかが分かります。
そのため、キャリア理論を知らない人でも理解しやすい内容となっています。
二つ目は、自分のキャリアに対して楽観的に、かつ前向きに捉えようと考えるようになったことです。
相談者のキャリア相談を受ける中で、自分自身のキャリアについても考えたり壁にぶち当たると不安になったり、今後どのように歩んでいこうかと悩むこともあります。
しかしこれまで色々経験を積み重ねてきたその全ては無駄ではなく、そのおかげで今の自分があるのだと再確認ができ、これからも出会いを大切にし、努力を続けていきたいと思うことができました。
そして本の最後に海老原氏は、「夢に向かって頑張れ!」と背中を押してくれています。
「あれ?!本のタイトルは、夢のあきらめ方ではなかった?」と思われた方もいらっしゃると思いますが、彼のエールも本のタイトルも決して間違っていないと読んで頂ければお分かりいただけるはずです。
この本は、160ページほどのソフトカバーで軽いので、気がついたときに鞄に入れ、これからも定期的に読み返して新たな発見をしていきたいと思える本です。
きゃりぽでは、キャリアコンサルタントして参考になる本やセミナーや勉強会などの情報を“キャリトーク”にて共有できればと考えています。
情報共有以外にもちょっとしたお仕事の悩みなどでも構いませんので、気軽に投稿をお願いします。
※日本キャリア開発協会では、クルンボルツと表記している為、「クルンボルツ」と表記することにしました。
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